親知らずとは
親知らずとは、歯列の一番奥に生えてくる臼歯です。専門的には、第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)や智歯(ちし)と呼ばれている奥歯で、20歳前後になると生えてくるのが一般的です。
真っすぐ正常に生えてくることもあれば、斜めに生えてきたり、半分埋まった状態で生えてきたりすることもあります。そんな親知らずは、以下に挙げるような理由から、抜歯となるケースが非常に多いです。
- 歯磨きがしにくい
- 虫歯や歯周病になりやすい
- 治療をしても再発しやすい
- 周囲の歯や歯ぐきに病気が広がりやすい
- 隣の歯を圧迫して歯根を溶かすことがある
- 歯並びを悪くすることがある
完全埋伏は大学病院へ
歯冠の部分が口腔内に露出していない状態を完全埋伏(かんぜんまいふく)といいます。親知らずそのものが歯茎の中にすっぽりと収まっているため、レントゲンでなければ確認することはできません。
そんな親知らずでも、隣の歯を圧迫するなどのトラブルを引き起こすことがあります。抜歯をする際には、歯ぐきを切開し、歯冠を分割するなど、さまざまな処置が必要となるため、大学病院での治療をおすすめしております。
半埋伏、神経に近くなければ当院で
親知らずが半分埋まった半埋伏(はんまいふく)の状態であれば、当院で抜歯を行うことが多いです。画像検査で、重要な神経の位置を正確に把握し、安全性を確保します。
半埋伏でも神経に近い親知らずの場合は、大学病院をご紹介することがあります。
10人いらっしゃれば8割くらいの患者さんを当院で抜歯しています
完全埋伏や難症例の半埋伏など、大学病院に任せなければならないケースもありますが、大半は当院で対応しております。親知らずにお困りの患者さまが10人いらっしゃれば、そのうち8人は当院で抜歯しておりますので、まずは気軽にご相談ください。
親知らずの移植について
親知らずは、抜かずに残せるケースもあります。具体的には、移植歯(いしょくし)としての活用です。親知らずが健康で、生え方も正常であれば、将来、その他の歯を失った際に欠損部へと移植することが可能です。とくに、親知らずの前に生えている第二大臼歯(だいにだいきゅうし)失った場合は、親知らずを移植歯として利用できることが多いです。
ちなみに、歯を失った際には、「インプラントを埋め込んだ方が手っ取り早いのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、インプラントはあくまで人工歯です。天然の歯には劣る部分も多いため、活用できる親知らずがあるのなら、積極的に移植することをおすすめします。ですので、親知らずが残っている方は、インプラントやブリッジを検討する前に、詳しい診査・診断を受けてみてはいかがでしょうか。
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